へんこつ日誌

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2001年11月27日(火) [長年日記]

§1 おばあさん(おみさんの母)が

石切神社へお参りに行って来たとお札を持ってお見舞いに来てくれた、険しい山の中にある神社で、関西では有名なできものの神様である。親族が手術などを受けるという人のお参りが非常に多い。おばあさんは体が弱いのに、孫のためという一念が行動させたのでしょう。ありがたいことです。

おみさんが一晩帰りたいというので交代した。夕方早い目に交代に行った。一晩ゆっくり自宅で静養して、リフレッシュしてきてほしい。

ナルちゃんは数日前から胃ロウを使ってブドウ糖を注入している。200ccを6時間ほどかけて注入する。注入が終わると一旦胃ロウを締めてしばらく放置する。その後流下しているか確認するのである。

今日は6時半頃にそれが終わったのだが、その後すぐに先生が来て、痰が絡んでいるから吸引しておきましょうと、吸引を始めた。吸引はのどを刺激するのでえづくわけだが、それをきっかけにナルちゃんがたくさん戻してしまった。あわてる先生・・・・・

先生方は他の仕事もあるだろうから、自分の都合で病室を見て回る。そして何らかの処置が必要ならして帰るのだが、患者の都合は考えていない。少し考えればわかることだが、お腹の中に注入したばかりでのどを刺激すれば吐くのは予想できる。でもそんなことはお構いなしだ。病院は患者の苦痛を軽減し、病気を早く治すのが仕事のはずだがどう見ても苦しめている結果ばかりが目に付く。

戻してしまった後は、それが刺激になってますます痰が絡む。全くの悪循環である。処置をするのにも患者の状態を正確に把握して適切にして貰いたいモノだ。自分の都合で勝手なことをしないでほしい。

日に2回ほど見に来るだけで、吸引もそれだけだ。本当に痰が心配なら計画的に1時間置きとか2時間置きにスケジュールするべきである。日に2回程度の吸引でいけるのなら、咳き込むたびに付き添いの親が痰を引いている方がよほど効果があるというモノだ。

前述した消毒もそうだが、日に2回程度の消毒で滅菌できているとはとうてい思いがたい。本当に消毒が必要ならこれもスケジュールすべきである。

ちなみにイソジンの10%溶液で菌は死滅するが、これ以上薄くすると菌は死なない。しかし、イソジンは0.1%以下の濃度でも人の細胞を破壊する。果たして消毒が本当に必要なのか。消毒の後傷口にしみるのかナルちゃんの機嫌が悪くなる。

それを訴えたのはおみさんだが、外科医もその後消毒液を替えた。また、実際の消毒を見ていても、しみるところには付けないようにしている。しみるところは傷が治っていないところだから、消毒が本当に必要なら一番消毒をしなくてはならないところのはずだが、そんなことは関係ないようだ・・・・・