へんこつ日誌

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2001年11月13日(火) [長年日記]

§1 昨日は病院に泊まってきた。

ナルちゃんの傷口が化膿のせいで開いてきている。膿を出すために外したクリップの所から傷口が開いてきている。非常に危険な状態である。

そんなことにお構いなしにお腹に力を入れて泣くナルちゃんをおみさんだけに任せて帰る気になれなかった。

相変わらず高い熱が続いているので、首から入っている栄養の点滴を一旦外す事になった。それでも相変わらず高い熱が出る。夜にはいるとなぜかいろいろ起こるものだ。

熱が上がる前には全身に力を入れて泣くナルちゃん。寒気がするのだろう。お腹に力を入れると傷口がはじけても困るので、腹帯で少しきつい目に留めてあるのだが、どれでも気になるので泣いている間傷口を少し押さえるようにお腹に手を当てながらなだめるのだが、体中ピンピンに力を入れて泣く。

30分ほどすると熱が上がりきって落ち着きを取り戻してくる。こんな事の繰り返しが夜中に2,3度あるわけだ。ひとりで対応するのにも限界がある。早くお熱が下がって欲しいものだ。

病院から出社して、自分の健康診断に行った。今年からバリウムによる胃部レントゲンが無くなって血液検査のペプシノゲン方という検査で済むようになった。おかげで検査の後が楽で良い。

検査から帰って病院に電話を入れると、採血があったとのこと。私が居る間に外科のガーゼ取替があったので、着々と一日の予定がこなされている感じだ。

熱の方もようやく37°台に入ったそうだ。傷口の化膿が良くなってきたからか、首から入っていたチューブを抜いたからかはわからないが、熱が下がったら力を入れることも少なく傷口の治りも早いだろう。

このまま順調に回復すれば、もう一度傷口の縫合をすることになる。外科医にとっても思わぬ化膿で気が気ではないことだろう。それ以上に本人と親が大変なんだから、早くなんとかして欲しい。傷口の膿や、腹膜亡いの液体の培養検査の結果が今日あたりわかるらしい。それによって適合する抗生剤もハッキリわかるので、一気にやっつけるべく投与が始まると思われる。

真っ赤にタダレていた傷口も今朝のガーゼの取替ではかなりきれいな色になってきていたし、いつもは愚図って泣き出すナルちゃんがおとなしくガーゼを取り替えてもらっていたので、かなり良くなっていることが伺える。

それにしても腸閉塞を改善するという、目的は一つだったはずの手術に。次回の縫合を含めると合計3回もの全身麻酔となる。本来あってはならないことだろう。どこにもミスは亡かったにせよ、予見が甘かったことは認めざるを得ないだろう。緊急で手術に入ったのは良かったがナルちゃんのいつもの様子や、緊張の度合いなど。日頃診ている主治医との連携も必要だったのではないだろうか。術後のあらゆる出来事に対処すべく、用意周到に行わなければ脳性マヒなどの特徴を持っている子どもには危険が伴うと言うことが明らかになったと思う。

この教訓はナルちゃんのためにも、次回以降に是非とも役立てて頂きたい。やはり総合的に患者の状態を把握する部門の必要性をひしひしと感じた今回の手術入院となった。

もうしばらく気が抜けないが、なんとか切り抜けよう。楽しい家族の団らんを希望の糧として。