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春ちゃん成ちゃんへの手紙
~ママの日々~


2001年12月25日(火) [長年日記]

_ [成ちゃん] 今年のクリスマス

「クリスマスには退院する!」 そんな誓いを心に決めていたのですが それも叶わず今年のクリスマスは病室の中で過ごすこととなりました。19日は病棟のクリスマス会があり、入院中の子ども達は会議室に集まりささやかなクリスマスパーティを楽しんだようでした。ナルちゃんは残念ながらたくさんのチューブに繋がれているし、感染症でもあるのでとても参加できるような状態ではありませんでした。

でも、サンタさんが病室に来てプレゼントを渡してくれると聞いて、楽しみにしていたのですが...。クリスマスプレゼントを渡しに来てくれたのは看護婦さん...。先生扮するサンタさんがナルちゃんの病室に来てくれたときには なんとナルちゃんは処置中だったのです...。あぁ、残念でした..。だれかなんとか気を利かせてくれれば良かったのになぁ..。でも頂いたプレゼントはナルちゃんの好きなノンタンの絵本とミッキーちゃんの絵本でした。後で聞いたのですが わざわざ「ナルちゃんが好きなノンタンの本」を 看護婦さんが選んでくださったのだそうです。うれしかったです、それを聞いて...。

そして今日。。。家でクリスマスを過ごせなかったけれど、せめて雰囲気だけでも..とナルちゃんのベッドの周りにはブーツやリースやカードなどの可愛いクリスマスグッズでいっぱいになりました。送って下さった方..ありがとうございました。

でもー、夜にはなんとサンタさんがナルちゃんの病室にもやって来たのです!「メリークリスマス!」って。アメリカの40才くらいのサンタさんでしょうか、もう、ホンモノ!ナルちゃんのお目目はまるまる!可愛い犬のぬいぐるみをおいていって下さいました。私は ナルちゃんのところにもちゃーんとクリスマスはやって来たね、とうれしくて涙ポロポロでした。それにはも一つ訳があって、そのサンタさんというのはアメリカの方で 前にその方のお子さんが入院された時にボランティアでどうしても子どもたちにプレゼントを渡したい..そんなことから始まって、ここ数年、毎年こうやってサンタさんに扮して病室の子どもひとりひとりにプレゼントを配って下さってるのだそうです。病院も子どもたちの為にこの計らいを認めているようです。

そんな想いがうれしくて、私はよけいにポロポロでした。思わず、アメリカ人のサンタさんに「ありがとう〜」と関西弁のイントネーションで握手を求めていました。

いつもにない、ちょっと心温まるクリスマスだったのです。