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春ちゃん成ちゃんへの手紙
~ママの日々~


1999年05月24日(月) [長年日記]

_ 年に一回のピアノの調律に来ていただきました。

年に一回の調律ですが これをしているおかげで 買ってから約26年も経ちますが音色は新品なのです。

小学校の時に友達と一緒にピアノを習い始めました。 その時の両親との約束は「ピアノを買って欲しいとは言わない事」でした。 おそらく飽き性の私の性格を見抜き、 ピアノを買い与えるにはまだまだもったいない、と言う両親の判断からでしょう。 なんと言っても高価なものですからそう簡単に買い与えるわけにはいきませんよね。 しかし 私はオルガンで練習しながら  「やっぱり鍵盤が足りない」とか「タッチがオルガンとピアノでは違う」 などと言いつづけました。 そして今度はお稽古を辞めないと言う約束の上で  ピアノを買ってもらうことが出来たのです。

中学生になって私はバレーボールクラブに入り ピアノの先生からは 「指先の微妙なタッチが出来なくなるからピアノかバレーかどちらかにした方がいいよ」 と言われました。 いろいろ悩んだ末、両親には 「ピアノのお稽古は辞めてしまうけど ピアノはずっと弾き続けるから」 と言ってバレーボールを選んだのでした。

その後、大して上達はしませんでしたが ニューミュージックやポップスなどの楽譜を買ってきてはピアノを楽しみました。 ホントに下手で 人に聞かせられませんが全くの自己満足の世界に浸ったものです。

やがて私と一緒にお嫁入り。 だんだん弾く時間も少なくなり オブジェ化してしまって可愛そうなピアノ... ある時 調律士さんから「ピアノプレーヤー」なる存在を知りました。 いわゆるコンピューターを内蔵して自動演奏をさせるんです。 弾くこともなく飾っておくよりも もっと楽しむほうがいいと言うことで調律士さんにお願いしました。 それからは 聞いていてストレスがたまるような私の演奏とはおさらば、 とても素晴らしいピアノ音楽が聴けるようになりました。 再びピアノに命が吹き込まれたような感じです。 ピアノっておもしろい、音楽って素晴らしい。 改めてそんなことに気が付かせてくれたのはこのピアノがあるから...  小学生だった私のわがままを聞いてくれた両親のおかげだと感謝しています。 大事な私の宝物。