トップ «前の日記(1999年05月13日(木)) 最新 次の日記(1999年05月15日(土))»
RSS feed

春ちゃん成ちゃんへの手紙
~ママの日々~


1999年05月14日(金) [長年日記]

_ 乙武洋匡さんの「五体不満足」を読みました。

小学校から中学校時代にかけては読み手としてはちょっともの足らないくらいに ごく自然で当たり前な少年だったようです。 負けん気が強く 何にでもチャレンジする彼。 もちろん 両手両足が彼にはありませんから  みんなと同じように出来ないことがありますが 暖かい先生や友達に囲まれて  出来ないと思われることでも 協力と努力と工夫でやってのけてしまいます。 そして彼は出来る限りの努力をしていろいろなことを成し遂げたあと 周りの人への感謝を忘れません。 そんな風に彼は「ごくごく当たり前」に生きておられます。 予備校時代から大学時代にかけて ますます彼はおもしろい経験を積み重ね  どんな風に生きていきたいのかを見いだして行かれます。 そのあたりがもっとも読み応えのあるところでしょうか。

「ごくごく当たり前」に生きておられる彼ですが 実際には両手足が無いことで 言うに言われぬご苦労もあったことと思います。 でも ココにはそんなことは書かれておらず 本当に明るい彼がいます。 あえて ご苦労されてきた部分、もっとどろどろとした人間くさい部分をも 表に出されても良かったのではないかな...と思います。

「それぞれ違った一人一人にはそれぞれにしか出来ないことがある。 自分らしさを大切にすることは 他人(ひと)らしさをも大切にすることに繋がる。 そんな繋がりが心のバリアフリーとなって広がっていけば...」 彼が一番言いたかったことだと思います。

「五体不満足」と言う題名から受ける印象とは違って そこには丁寧に生きている爽やかな乙武さんがおられました。 ユーモアもたっぷり持ち合わせている彼です。